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「電気温水器」そろそろ交換かな?と思ったら

「電気温水器」そろそろ交換かな?と思ったら

2021.4.16

電気温水器とは、電気を使ってヒーターを温め、ヒーターの熱によりお湯を作る住宅設備です。

電気温水器は、必要な時にすぐにお湯が使える上に、ガス漏れの心配がないのが嬉しいメリットですが、どんなに優れた機械でも使い続けていれば、故障や不具合は付きものです。

そんな時、修理なのか交換すべきなのかの決断も悩みどころです。

また、電気温水器の交換を機に、エコキュートにしてみようかな?と気になる方も多いでしょう。

そこで今回は、電気温水器とエコキュートはどちらがお得なのか、買い替えるタイミングとコストについて解説していきます。

電気温水器の調子が悪い、エコキュートに買い換えるべき?と、お悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。


電気温水器の買い替え時とは?

ここからは、電気温水器を買い替える最適なタイミングについて見ていきましょう。

寿命がくる前に交換がベスト

電気温水器を買い替える一番のタイミングは、寿命です。

電気温水器の寿命は一般的に約10~15年、長くても20年程度となります。完全に故障していなくても、何度もエラーを繰り返す、お湯の出が悪いといった場合は、一つの買い替えのサインです。

日々の生活に必要不可欠な設備だけに、以下の『よくある電気温水器の故障サイン』のうち、一つでも当てはまる場合は、すぐに修理や点検を依頼するようにしましょう。

『よくある電気温水器の故障サイン』

  • 水もお湯も出ない
  • いつもより湯切れが早い
  • 貯水タンクから水漏れしている
  • お湯の温度が上がらない
  • 朝になってもお湯が沸いていない
  • お湯に異物が混じっている
  • エラーが頻繁に出る
  • 変な音がする

交換?それとも修理?判断のポイントとは

電気温水器が故障すると、交換がいいのか、修理でOKなのか、悩む方も多いです。

ここでも交換か、修理かを判断する基準の一つとなるのは、やはり『寿命』です。

また、電気温水器の修理用の部品やパーツは、メーカーでの供給期間がおよそ10年と定められています。そのため、生産終了から10年が経過している場合は、メーカーにパーツが保管されておらず修理ができないこともあるので、その点も考慮する必要があります。

電気温水器の主な種類

ここからは、電気温水器の種類を見ていきましょう。

給湯タイプは、機能の違いによって「フルオート」「セミオート(オート)」「給湯専用」の、大きく3種類に分けることができます。

(1)フルオート

  • ボタンを押すと自動でお湯張り
  • 温度をキープする自動保温
  • お湯の温度が下がったら追い炊き
  • お湯が減ったら設定水位までお湯を足す自動たし湯

(2)セミオート(オート)

  • ボタンを押すと自動でお湯張り
  • 熱いお湯が出てくる高温差し湯
  • (機種により)自動追い炊き/自動保温

(3)給湯専用

  • 蛇口からお湯を出す
  • 手動で浴槽にお湯張り(機種により自動ストップ機能あり)

電気温水器のサイズは、タンク容量によって変わります。ご使用されるご家族の人数を目安に、将来の家族構成なども考慮していただき、余裕を持ったサイズの電気温水器を選びましょう。

家族数と対応するタンク容量の目安
家族人数 タンク容量 浴槽湯はり+シャワー+洗面・台所
5~7人 550L 180L×1回+7回+洗面・台所
4~5人 460L 180L×1回+5回+洗面・台所
3~4人 370L 180L×1回+4回+洗面・台所
2~3人 300L 180L×1回+3回+洗面・台所
1人 200L 150L×1回+2回+洗面・台所
1人 150L 150L×1回+1回+洗面・台所

今話題のエコキュートって何?

エコキュートとは、ヒートポンプ技術を利用して、空気中の熱を集めて圧縮し、高温にした熱エネルギーによりお湯を沸かす電気給湯器のことです。

このヒートポンプ技術ですが、少し耳慣れないと思った方もいらっしゃると思います。

でもこの技術、実は、エコキュートだけでなく、エアコンや冷蔵庫、洗濯機の乾燥機能など、わたしたちのとても身近な家電にも使われているエコ技術なんです。

また、エコキュートは、ガスよりも安い夜間電力を使ってお湯を沸かし、タンクに貯めたお湯を日中に使うことで光熱費を大幅に節約できるのが最大の特徴といえます。

電気温水器が、電力のみでヒーターを温めてタンク内のお湯を沸かすのに対して、エコキュートは、電力だけでなく外気の熱も活用しながらお湯を沸かしているため、その分、節電することができます。そのため、エコキュートの電気代が大幅に安く済むという仕組みになっています。

ちなみに、機種にもよりますが電気温水器はエコキュートよりも、ものすごく電気代が高いと言われています。

エコキュートのメリット・デメリット

光熱費の大幅な節約ができるエコキュートですが、いくつかの弱点もあります。設置後に後悔することのないよう、メリットだけでなく、デメリットについてもしっかりと納得した上で決めるようにしましょう。

▼エコキュートのメリット

  • 省エネ設計で光熱費を大幅ダウン
  • オール電化にすればガス代・灯油代不要
  • Co2削減で環境に優しい
  • 非常時はタンクのお湯(水)を使える
  • 電気はガスよりも災害時の復旧が早い

▼エコキュートのデメリット

  • ガスや電気の給湯器に比べ初期費用が高い
  • 入浴剤などは成分により制限される

エコキュートと電気温水器を「お金」で比較

エコキュートと電気温水器は、どちらがお得なのか。今度は、設置費用と電気代といったコスト面で比較していきましょう。

本体価格で比較

本体価格については、エコキュートの方が高額ではありますが、普及にともなって、低減傾向にあります。また、エコキュートは貯湯タンクを設置するための基礎コンクリート工事が別途必要となる場合があります。

▼初期費用の目安

エコキュート 電気温水器
本体価格(市場価格の相場) 50~80万円 30~50万円
設置工事 15万円前後 10万円前後

ランニングコスト(電気代)で比較

一般的にエコキュートは、電気温水器に比べ毎月の電気代が3分の1くらいまで安くなると言われています。今後、電気代はますます上がると言われていることを考えると、月々の電気代が節約できるのは、とても大きなメリットでしょう。

▼月々の光熱費の目安

電気温水器   5,000円~10,000円

エコキュート  800円~1,500円

寿命やメンテナンスで比較

気になる寿命ですが、一般的にエコキュートは18~25年、電気温水器は10~15年といわれています。

メンテナンスについては、仕組みが複雑なエコキュートの方が、電気温水器に比べると、故障や修理の際の費用も高くなりがちです。そのため、10年以内の故障に備えて、修理・交換をしてもらえるような保証を付けておくと安心です。

電気温水器とエコキュート、どっちがお得?

エコキュートにした場合、毎月の電気代が圧倒的に安くなることはズバリ言い切れますが、初期費用として本体価格に、1.5倍近い差があるのも事実です。

そのため、ご家庭の状況によって、10年単位でどちらがお得かをしっかりシミュレーションすることが大切です。

また、エコキュートを設置する際の初期費用については、お住まいの地域によって補助金を利用できる場合もあります。

電気温水器・エコキュートの交換|良い業者の選び方

ここからは、電気温水器・エコキュートの交換のために、良い業者を選ぶポイントを見ていきましょう。

見積りが明瞭・追加費用がない

電気温水器を交換する際に、しっかり現地調査をした上で、詳細な見積りをだしてくれる業者を選びましょう。

電気温水器の場合、一般的な交換費用の総額は、30~50万円程度が相場です。高額すぎる見積りはもちろんですが、安すぎるケースや見積り内容が「一式」表記のみで項目が書いていない場合も「手抜き工事」や「追加費用」といった後々のトラブルの原因となることもあるため要注意です。

工事に必要な資格を保持している

電気温水器やエコキュートを設置する場合、電気工事士と給水装置工事主任技術者という資格が不可欠となります。市場の拡大が見込めるエコキュートの設置については、近年、このような資格を持たない業者が工事を請け負っているケースもあります。事前に確認するようにしましょう。

最終確認は必ずお客様と一緒に

設置後は、お客様が立会いの下、設置状況や稼働時の問題がないかを最終確認します。

試運転を行い、操作方法を説明しながら、電気温水器やエコキュートが問題なく動作することを「一緒に確認」することが大切です。

アフターフォロー体制

施工に関するアフターフォローの内容については、業者によって異なります。電気温水器もエコキュートも、快適な生活のために欠かせないだけではなく、15年~25年と長きに渡って使用する設備です。点検や修理などの保障が、どんな内容を、いつまでの期間、どのように保障されるのか、事前に確認し、安心してお付き合いできる業者に依頼しましょう。

安心頼ホームお客様の声

まとめ

今回は、電気温水器の交換タイミング、エコキュートとの違い、コスト面についてご紹介しました。

電気温水器とエコキュート、どちらがお得に使えるのかは、各ご家庭の状況によって違います。

今の光熱費よりもお安くできる方法、導入後の比較シミュレーション、お見積りの相談などは、無料でお伺いさせていただきます。お気軽にご相談ください。